由紀かほる「憂国記」

日記もどき 最新作の情報等ゝ

三島由紀夫がかつて《人斬り》と云う勝新の映画に田中新兵衛役で出たのを、八王子の映画館で観た。美事な大根ぶりであった。誰もがそう思わざるを得ない、ほとんど学芸会以下の演技であり立回りであった

 皇紀弐阡六百八拾壱年壱月四日

 七時起床。ヨガもどき。

 昨日頂いた供物の餅を焼いて、残った雑煮の汁に入れて頂く。納豆。茶殻ふりかけ。

 昨日動いたスキャンスナップで、ようやく《諸君》の三島由紀夫特集を自炊。さらに《三島由紀夫大鑑》を自炊。

 今日の塵芥出しは紙類である。ダンボールに入れて出した。刊行されて五一年眼。我が家に来て、ウン一〇年、ついにこの日がやって来た。サヨウナラ。

《おんなキャビンクルー【美畜図鑑】》のリライトを進める。

 昼前ヨガもどき。昼前に残っていた里芋を煮っ転がしにしてみる。成功。

 蟹炒飯でどうだ。成功。

 夜は新年会も兼ねての久しぶりのパエリアを造ることになったが、材料が―

 スーパーに行ってみる。が、予想通り、未だ魚介類のコーナーはスカスカだ。烏賊すらない。仕方なく、ロシア産の海老だけ買う。さらに鶏ときのこのパエリアにするべく、マッシュルームやらエリンギ、舞茸など。

 昨日に引き続き、三島由紀夫特集の月刊誌を自炊する。

三島由紀夫大鑑》新潮《三島由紀夫特集》

後者の巻頭写真のキャプションに、《文武両道の四五年》とある。

 御馴染の剣道やら自衛隊体験入隊、ボディビル等の写真が載っている。ナカナカ絵になっている―そう云う写真もある。短髪だし、目鼻立ちも大きい。が、我々長年の読者は其れが必ずしも実態を映し出していない、と云うことも知っている。

 だから、其の豪快な様子から享ける印象は痛ゝしさである。

 此れは別の雑誌の写真だったが、白バイに跨って笑貌を泛べているのもあった。不肖遅れてきたライダーだが、其のライディングの姿をひと眼見れば、決して上手い乗手でないことが判る。いや、かなり下手だろうと想像する。其れは剣道の写真でもそうだ。写真だから静止画ではあるが、そうなのだ。もし動画で見れば、其れはさらに諒かだろう。剣道五段らしいが、そうなのだ。

 かつて《人斬り》と云う勝新の映画に田中新兵衛役で出たのを、八王子の映画館で観た。美事な大根ぶりであった。誰もがそう思わざるを得ない、ほとんど学芸会以下の演技であり立回りであった。当人の理想と現実は相当な開きがあり、其のことをあれほど聡明な当人が判らないはずはないのに、そうしないではいられない処が、一つの悲劇であり、つまり、裏返しの喜劇にも見えるのであった。

 扨、身内と二〇代女子を招いてパエリアで一献・・・

 本日も執筆出来たことに感謝。

 惟神霊幸倍坐世

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