由紀かほる「憂国記」

日記もどき 最新作の情報等ゝ

病が切欠だった。苦い過去を引き摺っても、何の得にもならない。残された時間を、もっと大事に、有難く使おうと思い直した。ずっと前から頭では判っていたが、実際にそうなったのは病の《功名》である

 皇紀弐阡六百八拾壱年壱月壱拾壱日

 七時起床。ヨガもどき。

 玄米、蜆味噌汁。納豆。卵。

 扨、今日も《おんなキャビンクルー【美畜図鑑】》のりライトだな。

 此の二年ほどのりライト、書下しのテーマは大雑把に云えば、逸脱―此れまでのスタイルを逸脱して、何処まで其れを拡大出来るか―だ。

 此の作品も、既に書いた通り。そんなつもりはなかったのに、書出したらそうなった。此れはナカナカ大変ではあるが、此れが今もこうしたヘナヘナ小説を書く意味だろう。

 昨日、一昨日、と朝方眼が醒めて、其のまま起床と云うパターンが続いている。例の某サイトのアカウント偽装の一件がチラリと脳裡を過る。

 過去のイヤーな出来事がチラリと甦る。以前は、思い出すと、肚が立ち、イライラし、不快感と後悔でいっぱいになったものだ。其れが今はない。一年前にも同様のことを書いたと思うが、もう過去に拘ることはしなくなった。忘れることはない過去の汚点ではあっても、其れに対する姿勢が一年前から変った。

 病が切欠だった。苦い過去を引き摺っても、何の得にもならない。残された時間を、もっと大事に、有難く使おうと思い直した。そんなことはずっと前から頭では判っていたが、実際にそうなったのは病の《功名》である。

 苦い過去はすべて自業自得だった。自身の未熟さ、甘さ、自己肥大、勘違いのためだった。

 ようやくそんな阿呆な己から脱皮出来たわけか―

 かんながらたまちはえませ

 午前中、市場へ行き、彼是と買って戻る。さみー。市場だかんなー。で、夏はあちー。市場の皆様ご苦労さん。

 戻って、執筆。展開がさらに脹らんでいく。何処まで脹らむのか判らねーぞ、コイツは。と、矢張りフリーズがやって来た。保存とコピーをして、再起動。其の間に昼前ヨガもどき。

 もうすぐ帰省だが、空模様が妖しい。此方は何時吹雪くか、冬場は判らない。半分、運任せ―と云いつつ、此処暫く、欠航にぶつかっていない。最後は七、八年前だったか、羽田で三時間待たされ、結局欠航となったことがあった。今回も大丈夫ではないか―と何処かで確信している。其の理由もハッキリしているが、其処は省略。

 テレビドラマや映画を偶に見る。大概、夜の酔っ払ったときである。近頃、不作である。「ファーゴ」のテレビ版のシーズン1は良かった。結末がアレでなければ、もっと良かった。まー、実話ってんだから、脚本家が勝手に面白くする訳にはいかなかったんだろう。2も一話観たが、続かない。

 興味が湧かない、其の理由も実はハッキリしている。今起きているこの小人19騒動。一昨年の米国大統領選挙。どれも映画を完全に超えている。今、我々が体験しているこの異常な《戦時》を、どうしてフィクションが超えられるだろう。眼の前で人がぶっ倒れている。脱毛、湿疹、高熱、鬱、心筋炎、血栓、そして霊柩車―

 なのに、未だ、未だ、未だ、打とうとしている。打たそうとしている。死神は今、眼の前にいるかんねー。

 暖かい素麺。鶏肉と葱を焼いて下味を付ける。好評。

 昼前、またフリーズ気味だ。次第にその間隔が短くなってくる―もうすぐだな。せめて、明日までは耐えて貰いたいが妖しい。

 マウスコンピューターのノートに乗り換えようかと、ちょっと思案。モニターに繋ぎ、リアルフォーを使えば執筆に不自由はなくなるだろう―但し、辞書機能が上手くリンク出来ていないから、ちょっとなー。

 確定申告がやって来る。昨年は帰省出来ずに、はじめて郵送した。あの体調で、よく自力で出来たなー、と今になって我ながら感心する。一応、執筆も続けていたんだよなー。

気持ちだけはどうやら前を向いていたらしい。★

 おゝっと、またフリーズか。いよいよマウスの登場かなー。取敢えず、ぶらりと外に出る。ナチュラルミネラルウォーターを三本、背負って帰ってくる。

 いよいよマウスを起動。モニターとキーボードに繋ぐ。さらにヘッドホン端子を出力にしてアンプから鳴らしてみる。あー、蓋を開けなくてもオッケー。此れは助かる。

 執筆再開。同じリブレ・オフィスを入れているが、何故か開くと、文字の書式が上手く合わない。此方はウィンドウズのせいだからか。其のため、MS明朝に変更しなくてはならない。

 一昨年の暮に入院に備えて中古のノートを買った。早いので助かったが、ベッドで執筆していると、突如電源が落ちる。元ゝ、身内が遣いたがって買ったモノである。二月に再入院となり、マウスに手を出した。結果、今でサブ機として何かと役に立ったわけだ。

 おーとっと。身内の古い知人が晩飯をご相伴に預かりたい―と云うことで、早速湯豆腐。デカイヤリイカの刺身なんぞを造る。ありゃ、もう時間がー。もう少し書いて、風呂入ってビール飲もう。

 本日も執筆出来たことに感謝。

 惟神霊幸倍坐世

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