由紀かほる「憂国記」

日記もどき 最新作の情報等ゝ

これは単なる巡り合せだろう。が、導かれた―と考えるのは変だろうか。人間滅亡的人生案内を書いた人が、ひょっこりと悪戯をしたのではないか―微苦笑が泛んだ

  皇紀弐阡八百六拾弐年弐月弐拾六日

 七時起床。ヨガもどき。

 玄米(小豆)。生姜、小松菜の味噌汁。茶殻ふりかけ。

《裏町ぶるうす》書き進めてみる。

 昨日、ヨドバシで見つからなかったキオクシアのSSD。アマゾンでセールをやっている。あー、買えってことかな。之から、価格はどんどん下っていくだろうが、もう一つ買っておきたい。特に自宅のデスクトップは、一度SSDにOSを入れて、其れに慣れると、イヤになるほど遅く感じる。

 起動してからは問題はないのだが。

 昼前ヨガもどき。

 鶏南蛮蕎麦。帰宅してすぐに作った鶏もも肉の出汁が役に立つ。

 快晴。此れこそ冬の空。気温は少し春めいてきたけれど。自炊のためにギロチンで、数冊裁断する。

 JRにスイカを取りに向う。スニーカーで普通に歩くことが出来ることの有難さ。近くの公園には家族連れが大勢やって来ていて、駐車場には列が出来てる。もうマスクは要らねーだろう。サッカーの少年たちはさすがにノーマスク。コーチはマスク。此の矛盾、莫迦莫迦しさに未だ気づかないのかー。

 JRでスイカを受取り、銀行に寄ってから。例の自然食品の店に行く。珈琲、お茶、中力粉なんぞを買う。今日の目的の一つは成城石井での餃子の皮である。

 さすがに土曜日で、人出があるなー。目指す皮を見つけたが、裏の原材料を見て引く。着色料、PH調整剤とか盛沢山。辞めた。今まで美味いと云っていた自分の舌が―今、食べたらどうか判らないけども。

 何時ものスーパーに寄る。亜麻仁入のサラダ油を捜すがない。何故だろうか、ない。で、ハートランドナチュラルミネラルウォーターだけ買って戻る。

 思い立って、中力粉で餃子の皮造りに挑む。もう何年か前にやったっけ。あんときは上手く薄く丸く出来なかった記憶があるが。

 しかも、今回は全部手捏ねである。兎に角やってみる。幸い、例の鶏もも肉の出汁が使える。それを水の代りに使って捏ねた。生地を休ませている間にアン造り。白菜、ネギのシンプルなアン。此処でも出汁が使える。

 扨、どんなもんが出来るのか。

 昨日の夜、ふと思い立って、自宅にあった古い日本文学全集の深沢七郎の巻を探した。

笛吹川が入っていたのは覚えているが、ひょっとすると未読の作品が併載されている可能性もあるだろう。

 全集の一部は本棚で、一部は押入れである。

 押入れの衣服を入れるためのプラスチック製の、抽斗になった収納箱を開けて見る。二段が二つ並んでいる。三つ目を開けて、オヤッと思った。本は二巻だけだが、其の奥に書類が封筒に入っていくつも置いてある。

 かなり大事な書類である。すぐ脇に金庫があるのだが、何故此れが此処にあるのか覚えていない。

 実は一年前からある書類を捜していたが見つからずに、ほぼ諦めていた。かなり重要なもので、再発行して貰うには手間暇がかなりかかる。イヤだなと思っていたが、捜しても捜しても見つからないので、ついに放置していた。半ば、もう諦めていたのだった。そんな気分になったのも驚きだが、人は少しは変るものらしいのだ。

 其の書類が抽斗の奥の束の中に雑っていたのである。以前は父が使っていた部屋である。其の書類も生前の父が管理していたものなのだ。

 どうして、其れがこんな場所にあったのか―謎だが、兎に角見つけることが出来た。

 単なる巡り合せだろう。が、導かれた―と考えるのは変だろうか。

 いや、変と思われようが、此方はそう感じたのだった。

 人間滅亡的人生案内を書いた人が、ひょっこりと悪戯をしたのではないか―

 そんな感慨を抱いて、自然と微苦笑が泛んだ。

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世

 

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