由紀かほる「憂国記」

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多くの者が皆陥っている最大の誤りは、三島由紀夫と云う作家を、その思想と行動に於いて論評する点だ。其れらを度外視して、其の作品だけを読まなくては本質を見誤ろう

 皇紀弐阡八百六拾弐年参月六日

 七時起床。ヨガもどき。

酵素玄米。茶殻ふりかけ。藁納豆。大根おろし、生姜、小松菜味噌汁。

 執筆。

 昼前ヨガもどき。

 笊蕎麦。昨日届いた卵に長芋。

 此の前、自宅へ戻った際に、久しぶりに芋焼酎を飲んだ。自然食品の店のヤツである。だからか、ちょいと美味かった。一〇割蕎麦の蕎麦湯で飲むと、寝酒には大変宜しい。

 で、此方でも捜しているが、ない。ネットで買えるが、送料無料でも北国は有料になる。

他のも捜してみるが、ナカナカない。ナカナカの価格でもあるし。

 SSDを乗せた仕事場のパソコンだが、今日は朝から立上りが異様に遅い。しかも、HDDの替りに乗せたSSDにアクセスが出来ない。他のHDDにも出来ない。まじーなー。

 昼過ぎ、一旦サスペンドにするが、勝手に起動してしまう。一昨日辺りから同じ症状が見られた。已む無く電源をオフにしておく。。

 再起動してみると、矢張り異様に遅い。変だなーと、バイオス画面から設定を確認してみる。再起動を行うが、今度は起動すらしなくなった。強制終了と再起動を三度ばかりくり返す。再びバイオス画面。キオクシアのSSDが間違いなく先頭にあることを確認し、保存を押して起動してみる。今度は素早く起動した。ふーっ。

 新潮文庫三島由紀夫は背表紙がオレンジ色だった。今は知らない。単行本や後に全集も手に入れたが、一時、そのオレンジの文庫を集めたことがあった。理由は解説を三島自身が書いているからである。

 例の事件の前、三島は死後、自分の家族の生活を心配した、と云う。此の文庫本に自ら解説を書いたのも、そんな背景があったのかもしれない。当人が新たに解説を書けば、既に読んで、単行本を持っている読者でも、新たに買い直さずにはいられないだろう。

 無論、一番は自ら作品への注釈を、死ぬ前に書いておきたかったからだろう。

 以前も書いたが、批評家としての資質が超一流であることは、三島嫌いでも認めざるを得ないだろう。下手な批評家、いや、ほぼすべての批評家が及ばないほどの炯眼の持主であったし、また表現力を備えた作家だった。

 文庫の解説でも其れは遺憾無く発揮されている。

 深沢七郎の《楢山節考》を読んで、一晩うなされ、中央公論賞に推薦したのは三島だった。壱拾九歳のとき《一千一秒物語》で華ゝしくデビューしながら、其の後、乞食まで身を落とした稲垣足穂を、日本文学大賞(後の新潮文学賞)の第一回に選んだのも三島だった。

 深沢七郎はどうだか判らないが、足穂が七拾歳で再びスポットライトを浴び、ブームさえ起こしたのは三島が選考委員だったからである。

 面白いのは、深沢七郎があの事件に関して非道く否定的であり、また足穂は《ええとこのボンボンは此れだから困る》と云ったことである。

 思想も行動もまるで違う二人の作品を、三島が選考委員の一人として正しく評価したことの、此れは何よりの証拠ではないか。

 だから、間違ってはいけない。多くの者が皆陥っている最大の誤りは、三島由紀夫と云う作家を、その思想と行動に於いて論評する点だ。《行動学入門》と云う著書を書いた三島である。が、其れらを度外視して、其の作品だけを読まなくては本質を見誤ろう。

 新潮文庫の《真夏の死》を自炊して、短編作家としての腕前を、久しぶりに堪能している今日コノゴロである。

 扨、今夜はオーガニックのヤーコンの唐揚げ。アンチョビとポテトのグラタンでも造ろうか。

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世

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