由紀かほる「憂国記」

日記もどき 最新作の情報等ゝ

鷗外《雁》を読む―何回目か、定かではない―内容は流石に覚えてはいるものの、実際に読み出すと、かなり頼りない記憶だと気づく―辛うじて、最後の有名なシーン、不忍池に泛ぶ雁を石で殺して云ゝの処が一致した位である

皇紀弐阡八百六拾参年弐月弐拾参天長節

 時起床。ヨガ。

 酵素米朝食。

 昨日、吹雪の中を駅へと向ふ―幸いにして、交通機関はほぼ定刻通りに動く―東京は雨の予報、なれど、小雨が降ったり止んだりで、傘を差している人も半ゝくらいか―和服用のレインコートを羽織って、買物をして、税務署へ向ふ―書類を貰い、傘なしで帰る―流石に室内は冷え切っている―

 夜頃、知ったが、利用した電車は二本が遅れが出たらしい―其の間隙を縫っての、今回も霊験あらたかな移動だった―

 昨日に引き続き、今日も雨で、しかも予想最高気温四℃―ちょいと頭痛がするのは、昨日からの寒さの影響ではないか―申告書の下書きを提出用の書類に書き入れて、午前中早ゝに終了―提出は日曜の予定―

 昼はたっぷりの長葱と生姜を入れた鶏南蛮蕎麦にする―身体が温まって、少しずつ頭痛が癒えてくる―

《ペイルブルーの熱い雨》昨日の朝、タイトルと画像を修正して再提出、夕方にアマゾンより予約開始になったとメールが届く―確認すると、何故かタイトルも画像も《ペイルブルーの熱い風》のままになっている―どう云ふこっちゃ、とアマゾンにメールで問合せる―今朝になってみると、《ペイルブルーの熱い雨》に変更になっていた―

 今更、言訳染みているが、ことの成行を大雑把に書いておくと―

 当初、此の作品はアップル・ノベルズで出た《ペイルブルーの咆哮》をアップデート&リライトする予定で着手した―主に登場人物たちのキャラクタアの深堀りである―ところが、いざ書始めると、濡場もまた大幅にリライトしたくなってきた―

 元ゝはオリジナル版を巻末に併載する形で、上下弐巻にしようと考えていた―が、第二回目のおんな弁護士が登場した処から、俄に構想が廣がり出して、簡単には終らなくなってしまった―

 其処で、オリジナル版併載を辞め、夫ゝを別に配信しようと考え直した―タイトルは《咆哮》は遣わずに、サンケイスポーツ紙連載当時の、文字通りのオリジナルのモノにして、リライト版は新たに考えることとした―其の際、当初のオリジナル版併載の原稿を、新旧二つに分けて保存―其の際、勘違いをして《熱い雨》を《熱い風》と記載したまま、執筆を続けたのである―

 判り難い説明だが、要するに、構想が廣がり、変化していく度に、原稿が四、五種類出来上ってしまい、混乱していたのである―其れでも、配信前に修正が間に合って良かった―

 ご指摘してくれた読者に此の場を借りして感謝申し上げます―

 昨日の移動中、鷗外《雁》を読む―何回目か、定かではない―内容は流石に覚えてはいるものの、実際に読み出すと、かなり頼りない記憶だと気づく―辛うじて、最後の有名なシーン、不忍池に泛ぶ雁を石で殺して云ゝの処が一致した位である―初期の頃から読み進んで来て、本作は《青年》と並んで、出色の出来であることを再認識する―其の感想は、巻末の小堀桂一郎氏の解説とは少ゝ違っている―

 少し長くなるので、其れは改めて書いてみたい―

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世

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