由紀かほる「憂国記」

日記もどき 最新作の情報等ゝ

Sさんには今後とも活動を続け、再選することを期待、 何も出来ない己の不甲斐なさを恨みつつ。何時か、何かの御役に立てるときが来ないとも限らないのだから

 七時起床。ヨガもどき。

 夜、眼が醒めて、何となくウォークマンで音楽を聴く。普段は専らアンビエント系だが、ふとバンドで演る曲目等を聴いてみる。

 既に優先順位の下位になったとは云え、御馴染のモノだから、音楽の中にはすんなりと入っていくことが出来る。

 デッド、ディラン、ストーンズビートルズ等。もう残火しかなくなったモノが、尚完全には消滅していないことを再確認する。

 未だ、二時半だった。気分が高揚して、朝方まで眠れずにいた。

 起きても何時もほど頭がスッキリしないのは、昨日の坂下り散歩の影響もあるのだろう。

 隠居時代の作品を推敲していく。たかだか五、六年前ではあるが、部分部分は覚えていても、トータルでは記憶はかなり曖昧である。

《雨のようにやさしく》途中で、噺が終っている。慥か、結末まで書いた記憶があるのだが、開いたデータがさらに古いものだったのか。

 ま、慌てずに、一歩ずつ進めて行こう。

 此のブログのタイトルが示す通り、当初は主に政治問題を採り上げるつもりでスタートした。壱拾年ほど前、さる団体に所属して、活動していた経緯がある。其の後の噺はややこしいので省略。身を引いたとは云え、其の志が変ったわけではない。

 但し、当ブログでは其の後、政治問題はなるべく避けてきた。偶に時事問題を採り上げる程度である。今後もそうだ―

 と云う前置きに続いて、つい最近行われた地方選挙に就いて、少しだけ書いておきたい。

 かつて一緒に活動させて貰ったSさん。改選となったが、残念ながら再選はならなかった。

 実は一年前、その党員の方から連絡を頂いた。また、一緒にやりませんか、と。有難いお誘いだった。こんな人間でも、未だ声を掛けてくれる人がいることにも、また驚いた。

 即答は避けた。抑、壱拾年前、いくつかの団体に加わりながら、何れも辞めたのは、すべて此方の性分が、所謂団体に所属することを由としなかったからだ。 

 そんなことは、二十歳前、いや中学生の頃から判っていたことだった。何故物書きなどを選んだのか?組織に属して、周囲と共同歩調を取って行くことが出来ない、困った性分だからである。自嘲や自虐ではなく、此の点に於いては完全な社会不適合者である。

 現在《由紀かほる》を生業としているが、其の前は学生であった。以来、今日迄一度も就職したことがない。真っ当な就職が出来ないのが判っていたから、選択した物書きだった。

 壱拾年前の様ゝな出来事は、其の事を再確認させてくれたわけだ。

 去年からツィッター等を始めたが、其処のプロフィールに《八割が大喜利、二割が真摯》とあるが、此れは実は日常の生活に於いても同様である。

 いや、此の物書きと云う生業其の物がそうなのだ、と云ってしまおう。其れは此方の生き方の問題であるが、壱拾年前の団体に所属していたときも変らなかった。泛いてしまうのも当然だろう。

 団体に参加している方ゝは、皆、真面目だった。真面目にKUSOが着くほど真面目だった。反りが合わないのも無理はないのだった。

 決して批判しているのではない。有り様が違うと云っているのである。

 そして、此方は選挙に於いても、そうあるべきだ、と主張してきた。

「選挙はエンターテイメント」と公言した。其れに、Sさんは賛同してくれた。

 選挙は勝たなくてはダメなのだ。いくらよい主張をしても、正しい事を声高に主張しても、勝たなくてはダメなのだ。

 相手は一般ジンである。「国体」と云えば国民体育大会だと思っている一般ジンなのだ。

 自分たちのレベルで語ってはダメなのだ。彼らのレベルまで降りていって、語りかけなくてはダメなのだ―

 等と云うことを主張すれば、混乱必至で、きっと和を乱すだろう。いや、そのように云ったことが実際にあった。だから、昨年来、躊躇ってきたのである。

 他にも事情があった。壱拾年ぶりの電話の直後、例の病が発覚した。此れは言訳かもしれない。病だろうが、活動がまったく出来ないわけではなかったろう。が、其れを押してでも、活動するだけの意欲がなかったのかもしれない。

 もう一つ忘れてならないのは、壱拾年前、由紀かほるは隠居していたが、昨年の時点では現役に復帰していた。

 再び執筆が優先順位のトップになっていた。

 きっと、其のせいだ、と今は思う。

 此れは個人的な問題である。

 Sさんには今後とも活動を続け、再選することを期待し、陰ながら応援したい。

 何も出来ない己の不甲斐なさを恨みつつ。何時か、何かの御役に立てるときが来ないとも限らないのだから。

 隠居時代の作品をデータから捜してみたが、覚えのある作品が見つからなかった。

 紛失した可能性が高い。《雨のようにやさしく》の後半部分を、今になって思い出した。一つの作品として形になっていたはずだが、手元にあるのは未完状態のものである。此れは惜しいことをした。或いは自宅のパソコンには残っているのかもしれない。其れとも、リナックスのアップグレードの際に、やっちまったのか―

 ま、焦っても仕方がない。

 てな訳で、古いSDカード、USB、ハードディスク等を捜してみる。

優しい雨のように》と云う作品が見付かる。開けてみる。今ある原稿よりも、物語が進んでいる。が、此れも肝心の最後がない。

 さらにハードディスクを探っていく。現在のデスクトップパソコンには、容量の大きいハードディスクが三つ入っている。一つは主に音楽、一つは動画の類、そして、ドキュメント等。其のハードディスクの中に、《USBのコピー》と云うファイルが見付かる。此方はタイトルが《雨のように優しく》である。開けてみる。

 おっと、完結している。

 平成弐拾八年弐月弐拾九日

    加筆  三月二一日

 と原稿の最後に記してある。良かった。

 明日から推敲してみたい。  

 

 本日も執筆出来たことに感謝。

 惟神霊幸倍坐世

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《Definitive Edition》鎖のエンブレム 7 完結篇 由紀かほるオリジナル・コレクション

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オリジナル版から33年ぶりのリライト&アップデートを併載。
リライト・ヴァージョンはシチュエイションはほぼ同じながら、登場人物のキャラクターと濡場を一新。
ほぼ書下し作となっている。
「《Definitive Edition》鎖のエンブレム 1」

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