由紀かほる「憂国記」

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家を出て、近くの裏路地―左40メートルほど離れた処から、白い車が近づいてくる―白い車は加速したまま、接近―ようやく減速するものの、停止線を踏み越えて、諒かに邪魔だ、と云わんばかりにジワジワと此方に近づいて威嚇―だから、わざとゆっくり歩いてやったのさ

 皇紀弐阡八百六拾参年六月二日

 六時弐拾起床。ヨガ。

 酵素米朝食。

《若妻教師・凌辱のノクターン》一回目のチェック終了―と云っても、PDFから文書にした際の、大きく乱れた体裁を整えただけである―謂わば、事務的な作業なので、普段とは使う頭が違ふ―だから楽、と云ふ訳でもなし―何よりも、右指と腕に疲労が貯る―昨日、札幌へ買物に行った際も、途中で腕が痛んで、頻りに揉んで癒やした―此の処、配信の事務的作業で同じ動きばかりをしていたせいだろふ―具体的には、右手薬指と親指をいっぱいに開いてバック・スペース・キーとスペース・キーを押し続けていたためである―

 作品に関しては、出だしと後半、おんなヒールの登場のシーンが見せ場だろふか―リライトの際は、其の途中も掘下げてみたいが―

 本作はアップル・ノベルズで出た―随分とお世話になった出版社であるから、色ゝと思い出は多いのだが、其れは其れとして、本作の小見出しの文言に就いては、此方は一切タッチしていない―今、改めて見ると、随分と安易な小見出しである―恐らく、今なら此方が提言して、変えて貰っているだろふ―

 曇空だが、明日から雨模様が続くと云ふので、散歩に出掛ける―今日は片貝木綿の着流し―スギナかヨモギでも、と思い、何時もとは違ふ公園を目指す―

 家を出て、近くの裏路地―左40メートルほど離れた処から、白い車が近づいてくるのが見える―が、歩行者優先だし、余裕も十分あると判断して、ごく小さい十字路を横断―白い車は加速したまま、接近―ようやく減速するものの、停止線を踏み越えて、諒かに邪魔だ、と云わんばかりにジワジワと此方に近づいて威嚇―だから、わざとゆっくり歩いてやったのさ―

 白い車はどうも莫迦が乗る車らしいな―廃車にしないとイケないだろふ―

 公園内をぶらぶらしてたら、球場から掛け声が聴こえたので、チラリと野球の練習風景を覘いてから、その脇を通って、もう一つのグラウンドの方へ向ふ―と、道路をランニングする野球のユニフォームを来た若いニイサンが近づいてきた―此方とすれ違ふ手前で、立ち止り、帽子を脱ぐと、

「こんにちは」

 とイガ栗頭で挨拶された。

「こんにちは」

 と此方も笑顔で挨拶―ほうらな、真っ当な人間は白い車なんかには乗らないのさ―清ゝしい気持ちで、散歩を続けた―

 ちょうど、草刈りの業者が来ていて、雑草を電動用具で刈り取っていた―其のせいではないだろふが、収穫がほとんどない―此処はどうやら生息地ではないらしい―ぐるりと廻って、ぶらぶらと土手を歩く―スギナを発見―

 どうせならと、何時もの水天宮まで脚を伸ばす―参拝後、ちょうどいい感じのヨモギをたっぷり収穫―今夜、天麩羅にして、残りは干してお茶にする予定―

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世

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