由紀かほる「憂国記」

日記もどき 最新作の情報等ゝ

先週のお伊勢参り、中身は大層濃かった―初めて木綿の反物から、オーダーで仕立てて貰ふことになった―其の店のご主人との出逢いもまた、今回の大きな収穫だった―感謝― 

 皇紀弐阡八百六拾弐年壱拾壱拾月弐拾五日

 七時半起床。ヨガ。

 酵素米朝食。

 婚礼シリーズ第五作《おんな上司 エレナの婚礼》旧タイトル《オフィス・ガール 汚辱のファイル》間もなく、予約開始です―タイトルを《おんなキャリア》から《おんな上司》に変更―配信開始は今月末日、グリニッジ時刻表午前零時―

 引き続き、次の作品を探していたら《美人スチュワーデス・制服コレクション》にぶつかる―此れを書いた経緯については、今となっては、詳しいことは覚えていない―最初は青樹社、其の後で、桃園書房から出ている―200枚ほどの中編が一本、50枚ほどの短編が五本併載されている―久しぶりに再読―巻頭の中編は由紀かほるとしては珍しく、オトコが主人公で、複数の女性と絡んでいくパターン―恐らく、出版社側からの要請があったはず、と記憶している―こう云ふパターンを押し付ける編集部の方針に、当時は大層肚を立てたものだ―小説と云ふものをまったく理解していないのではないか―作品とは、作者の情念から生まれ出てくるものであって、型だけ作って、ベルトコンベアに乗せても、いい作品は生まれてこないのだ、と―今でも其の思いは変らない―

 と思いつつ、再読すると、そうした制約の中で、普段は見られない一面が泛んできていて、此れは此れで興味深い―濡場は極めてノーマルで、其れも却って新鮮に映る―出来れば主人公のキャラクタアを、もう少し掘り下げておきたかったと云ふ恨みは残る―だから、今回のりライトで掘ることにしよふ―

 其の後の短編も、意外に愉しめた―全然悪くない―殊に最後の二篇はヒロインの一人称、所謂告白スタイルである―此れも新鮮だった―もし、今後時間に余裕があれば、此のスタイルで長編を一つ書いてみたい―そんな気持ちにさせる出来映えである― 

 先週のお伊勢参り、中身は大層濃かった―当然ながら、行く先ゝで霊験あらたか―詳しいことは近いうちに、此処に書き留めておきたい―二日目は午前中参拝後、伊雑宮まで脚を伸ばし、其の後、名古屋へ―

 ホテルに荷物を預けた後、他の同伴者たちと別れ、一人、呉服屋へ―話せば長い―結果だけ云えば、初めて木綿の反物から、オーダーで仕立てて貰ふことになった―其の店のご主人との出逢いもまた、今回の大きな収穫だった―感謝― 

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世 

 配信開始《おんなDr. マーシャの婚礼》 由紀かほるエンターテイメント・コレクション12 婚礼シリーズ

《おんなDr. マーシャの婚礼》 由紀かほるエンターテイメント・コレクション