由紀かほる「憂国記」

日記もどき 最新作の情報等ゝ

よくもまあ、此れだけ気分の悪いドラマを作ったものだと、感心しない訳にはいかない―此れもアイルランド・センスなのか―いや、そんなこたああるめえ―と、ジョイスを愛読する此方としては云いたいが、今は知らない―

 皇紀弐阡八百六拾弐年壱拾弐月壱拾参日

 五時起床。ヨガ。

 酵素米朝食。

《ペイルブルーの咆哮》仮タイトル《ペイルブルーに染まって》Ⅱのリライトを続ける―当初の予定を変更して、オリジナルのヒロイン千里の濡場をⅠに編入―Ⅱはおんな弁護士の登場から始まる形にした―Ⅰだけで、リライト・ヴァージョンは四〇〇枚をゆうに越えている―Ⅱは之から、どの程度まで噺を廣げられるか、目下不明―

 本日から年末にかけて、やや寒気が収まる模様―今日も最高気温は久しぶりにプラスらしい―其れだけでも、かなり暖かく感じる、冬仕様となった此方の身体―

 ノン・アルコホール生活、もうじき弐ヶ月に―当初は飲みたくなったら、飲むと思っていたのだが、飲みたくならないので続行中―飲まない方が良く眠れる―早寝早起きも次第に身体に馴染みかけている―

 夏頃は夕食前に、ビール、若しくはデイリーワインを飲みながら、録画してあるミステリーを観るのが日課になっていた―《ルイス警部》《コロンボ》等(皆、何度か観た作品ばかりだが)、最近は飲まないので、録画番組が溜っていく―そんな中《警視ステラ・ギブソン フォール》を観る―シーズン3まであるらしい―主演はモルダーのいないスカリーである―アイルランドが舞台で、何やら重く、昏いトーンで塗り込められている―以下ネタバレあり―犯人役はジョニー・デップを気取ったようなタフなヘンタイ野郎である―途中で胸糞が悪くなって、観るのを止めようかと何度か思ったが、ズルズルと観ていく―映像もかなりグロいし、スカリーのキャラもよく判らない―オトコに対抗心丸出しなのは結構だが、部下のイケメン刑事とすぐに寝るのは、気持ち悪さしか感じない―アイルランドの此れが今どきの普通の感覚なのかどうか―

 で、シーズン1の最終回、第六話―犯人が特定され、デップは車で逃げるが、此方としては、此れでやっと終ったのか―と溜息を洩らす―処が、シーズン2ではまた其の犯人が舞い戻ってきてシリアルキラーぶりを発揮―つまり、事件捜査は続いており、犯行を繰り返そうとするデップを、スカリーたちが少しずつ追い詰めていく様子が、どんよりと、怖ろしいほどのスローテンポで描かれていくのである―

 いよいよ第六話で、犯人が誘拐した人妻の隠れ場所へと案内するが、デップに恨みを持つオトコに、いきなりバンバンと撃たれてしまう―はゝあ、これでやっと終りか―と、半ばホッとする、が、しかし、シーズン3では、撃たれたデップが尚生きていて、病院で懸命の手当をされて助かるらしいのだ―らしい、と云ふのは、其の先は未だ観ていないからだが、流石にもうウンザリである―

 よくもまあ、此れだけ気分の悪いドラマを作ったものだと、感心しない訳にはいかない―此れもアイルランド・センスなのか―

 いや、そんなこたああるめえ―と、ジョイスを愛読する此方としては云いたいが、今は知らない―

 扨、本日は頂いた蟹しゃぶでも―

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世

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