皇紀弐阡八百六拾参年壱月壱拾日
五時半起床。ヨガ。
玄米朝食。
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《ペイルブルーに染まって・Ⅱ》リライトを続ける―尚、最初の濡場が続く―
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某國ではAIで書いた小説が文学賞を受賞したらしい―AIに関しては詳細は知らない―其れをわざわざ報道すると云ふことは、之からもそうした作品が登場し、将来は物書きなど不要になるかもしれない、と云ふ警告だろふか―其れに対するアンチAI派の意見も、いくつか読んだ―さる政治ジャーナリストで、作家でもある某氏曰く、AIに人間の細やかな感情を、其の心の襞までを書くことが可能だろふか―此れらは、アンチ派のコンセンサスだろふと勝手に想像する―
もし、仮に精妙な心理描写まで可能となったとしても、果たして其れを読む人間が、其れに共感するかは不明だろふ、とは思ふ―
唯、此れでは実際の処、論破になっていない―
参拾年後、小説の世界がどうなっているかは不明だし、此方は恐らくは此の世からオサラバしているだろふから、どうでもいいことかもしれない―其れでも、此方の意見の表明だけはしておこふ―
前回《ペイルブルー》の件で、登場人物が作者の手を離れ、作品の中で勝手に動き出すことが稀にある、と書いた―そして、其れは多くの作家が目指す理想の状態である、と―
とは云え、実際に執筆しているのは、此方である―だから、別の云い方をしよふ―其の生命を得た登場人物が、其の作家をして書かせているのだ、と―
現在、取り掛っている作品の濡場が、将に其れである―
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昨年の暮れ、久しぶりに《ペイルブルー》再読の際に、其の出来のまんざらではないのに、ちょっと驚いた―執筆から参拾年が経過しても、尚、其の作品が鑑賞に耐えるのも、そうした理由からであろふ―果たして、AIは恩地の静かなるルサンチマンを、麻里子の揺れ動く心理を描くことが出来るだろふか―
本日も執筆出来たことに感謝
惟神霊幸倍坐世
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