皇紀弐阡八百六拾参年弐月八日
五時起床。ヨガ。
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《ペイルブルーに染まって Ⅰ》リライトを昼前に終える―後半《Ⅱ》に繋る部分を、凡そ五〇枚程加筆した―結果的にオリジナル版《ペイルブルーの熱い風》と分けて配信する形にしたことで、余裕を持って変更が可能になった―
午後、思いついて、さらに少しばかり加筆―
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数日前にヘンリー・ミラー全集を読了―引き続き《わが生涯の日々》を読み終える―此方は図書館の除籍本である―いつ買ったのか覚えていない―ミラー在命中に出版されたはずだが、こう云ふ写真集のような大型本が出ると云ふことは、日本でも其れだけ人気があったからだろふ―今、ミラーが読まれているかは知らない―恐らく、再販されることはないことはほぼ間違ひない―
全集は一九六〇年代に出たものだけに、流石に翻訳はやや古さを感じさせる―其れを此処で論うつもりはない―一つだけ書いておけば、最後の巻《ビッグ・サー》の解説では、ミラーの米国での人気ぶりと、其の考え方が廣く若い世代に浸透している、と訳者が書いている―さらに《ウッドストック》等の映画を見て、ミラーの思想が音楽を通じて廣がっているのを実感した、とも書いている―
日付を見たら一九七〇年である―そうだろう―当時は皆、其の幻想に酔ったものだった―ヒッピー・ムーブメント、フラワー・ムーブメント、ロック・レボリューション等と持て囃された時代もあった―
が、其の一九七〇年こそ、幻想が醒めていく年でもあった―ジミ・ヘンドリクスが、ジャニスが、ブライアンが、そしてジム・モリソンが皆、二七歳と云ふ《厄年》で亡くなった―いったい、其の後に何が残ったのか―ロックは商業主義に堕し、若い世代の貧弱なイデオロギーは木っ端微塵に吹っ跳ばされて消えたのだった―
尤も、いっときとは云え、幻想に酔えただけ幸せだったのかもしれない―あれから半世紀、世界はついに狂い出し、終焉に向ってまっしぐらだ―
其れでも、地上波視聴者は騙され続けていくのだろふけれど―誠に遺憾ではあるが、死ぬまで気づかずにいるに違ひない―
本日も執筆出来たことに感謝
惟神霊幸倍坐世
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