由紀かほる「憂国記」

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弟のテオに書いた手紙には、其れまで見られなかったゴッホの心情が迸る勢いで書かれてある―しかも、其の文章は読書家でもあるゴッホの面目躍如とばかり、美事な表現力を発揮している

 皇紀弐阡八百六拾参年四月壱拾八日

 五時四拾五起床。ヨガ。

 酵素米朝食。

 久しぶりに《ペイルブルーに染まって》を繙く―今月末頃、配信予定の《Ⅱ》、既に準備は整っていたが、そろそろ《Ⅲ》に取り掛る前に、再読―いくつか気になる点を発見―頭からチェックを開始する―

 ファン・ゴッホ書簡集Ⅰ、後半に差し掛かる―いよいよ自ら決心して画家への道を歩みだすのだが、其処に至るまでの道のりも結果を知っているだけに、より興味深い―

 弐拾歳の頃、書籍・美術商に勤め、其の後、牧師である父のようになりたいと、学校へ通う―が、共に途中で挫折―其の間に、失恋あり―其の様子は、ゴッホ自身の弟に宛てた手紙では読み取れない―其れが、壱阡八百八拾年七月付の手紙から一変する―

 どうやら弟のテオと仲違いしたらしく、久しぶりに書いた手紙には、其れまで見られなかったゴッホの心情が迸る勢いで書かれてある―しかも、其の文章は読書家でもあるゴッホの面目躍如とばかり、美事な表現力を発揮している―いや、読書家が必ずしも名文家にならないのは、以前も書いた通りである―つまり、ゴッホには其の資質もあった訳だ―

 此の書簡集は全六巻、未だⅠ巻の後半である―此の後の生き様は判っていても、其の優れた文章を味わうだけでも、価値のある書簡集であり、後世に残ったのも宜なるかな

《ペイルブルーに染まって Ⅱ》ちょうど半分まで再チェックを終る―

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世

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