由紀かほる「憂国記」

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自ら貧しさを選び、其れを愛するものは大きな宝を手に入れ、恒に自分の良心の声をはっきりと耳にしているようになるだろふ

 皇紀弐阡八百六拾参年四月壱拾七日

 五時半起床。ヨガ。

 玄米朝食。

 ファン・ゴッホ書簡集Ⅰ、一昨日、肝心の手紙までが長い、と書いた―が、讀み進めるうちに、実は下地としては重要であることを再認識した―ゴッホの主に弟のテオに宛てた手紙は、実は其の時ゝの生活状況や心境を吐露してはいるものの、客観的な記述、周囲の状況はほとんど書かれていない―また、其れを補填する説明文が挿入されてあることで、手紙に書かれたゴッホの心情、隠された心理が読み取れると云ふ訳である―

《自ら貧しさを選び、其れを愛するものは大きな宝を手に入れ、恒に自分の良心の声をはっきりと耳にしているようになるだろふ》

 いよいよ、画家に覚醒める処に差し掛かる― 

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世

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