皇紀弐阡八百六拾参年四月五日
五時四拾五分起床。ヨガ。
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雨になったが、桜は咲いている―昨日は二〇℃で、今日は一三℃らしい―確かに、外は暖かかった、が、部屋の中は未だ暖房が必要である―青空の下、桜を愛でて、等と思っていたが、美事に外れた―しかも、明日あさっては曇りで、其のあとは雨模様―春は何時になったら味わえるのだろふ―
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別名義の作品にさらに加筆、此れで壱百四拾枚を超えた―
小説の場合、不文律ではないが、一定の決り、法則めいたものがあるらしい―少なくとも、以前はあった、今は知らない五、六枚のショートショートから、一五枚から三〇枚の短篇、続い五〇枚、八〇枚、一〇〇枚、一二〇枚、一五〇枚、二〇〇枚、そして長篇と続く―譬えば、今回の別名義の作品であれば、当初一〇〇枚程だったのが、次第に加筆して現在一四〇枚、此れは中途半端と云ふ気持ちが何処かにある―枚数で作品を規定などされては困るのだが、意外に先に挙げた枚数に達する事で、落着いた感じなるのは事実である―と云ふ訳で、或いはあと一〇枚弱の加筆が求められているのかもしれない―
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久しぶりに本の自炊を行ふ―ゴッホ書簡集。みすず書房全6巻―以前、本棚に鎮座していたが、もう消えていた―かなり前に処分してしまったらしい―改めて古書店から仕入れることにした―重要なのは、以前持っていたのが改訂版だったのに対して、今回のは最初に出た方であって、実は改訂版では一部が削除されている―最近、其れを知って、是非ともオリジナルを捜した―
入手したのは、かなりダメージがある―何しろ図書館の除籍本である、カバーもなし、落款もある―が、此方自炊派である―何の問題もない―いや、寧ろ其の分格安であるから有難ひ―
云ふまでもなく、再読しようと思ったのはミラーの影響である―其の後は、ドストエフスキイ、ランボー、ニーチェ、ボードレール等が続くのだろふか―
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雨が上った間隙を縫って、郵便局とドラッグストアへ―途中、住宅街の狭い道をいきなりトラックが占拠しているのにぶつかる―辛うじて、脇を人一人が通れそうだ―普通は何方かに寄せて停めるだろふし、其処へ行くまでに工事中とか作業中の看板、若しくは交通整理の者が立って合図をするはずだが―近づくと汚えトラックのナンバープレートに《川口》の文字が―解体工事らしく、通り過ぎる際に見ると、例の髭面の汚えのがタバコを咥えて作業をしてた―既に此処まで侵略が進んでいるとは―何時からニホンはサンクチュアリー・国家になったのか―既に手遅れか―
本日も執筆出来たことに感謝
惟神霊幸倍坐世
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