由紀かほる「憂国記」

日記もどき 最新作の情報等ゝ

かつて官能モノは文學になり得るか―と云う古典的な命題があった。なる―と云う作家も過去にいた(外国の著名な作家。名前は失念)。まったく違う―とほとんど憤慨した編集者もいた

 皇紀弐阡八百六拾弐年壱拾弐月弐拾八日

 七時半起床。ヨガ。

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《令夫人・ザ・レイプ》(仮タイトル《ネメシス・少年狩り》)昨日、夕食前に、再チェック終了。色ゝな思いが脳裡を過る。

 本作は所謂官能&ヴァイオレンス系に分類されるのだろう。が、何時も云っている通り、此方の意識ではジャンルへの意識はほとんどない。精確には意識はしていても、其れが結果としてジャンルを超えたものになる場合が少なくない。そして、そうした作品ほど、筆者当人は好む。

 本作は譬えば《女神たちの黄昏・第三幕》ほどのスケール感はない。寧ろ、其の雛形と云ってもいい内容となっている。リライトとアップデートを行いながら、感じたのは、此の作品に泛ぶ登場人物の人間像である。

 かつて官能モノは文學になり得るか―と云う古典的な命題があった。なる―と云う作家も過去にいた(外国の著名な作家。名前は失念)。まったく違う―とほとんど憤慨した編集者もいた。文學>大衆小説>官能小説―とハッキリと言明されたこともある。

 本作をリライトし終って改めて感じるのは、最早自分の中にあっては、そうした論争ですら不毛であって、あるのは唯ゝ作品のみ―と云う感想である。

 もし今だったら、本作はもう少し違った角度から描けたかもしれない―とも思った。が、それは目下配信途中にある《女神たちの黄昏》に委ねよう―そう思った次第。

 因みに、今日の午前中、ラストシーンを書き直した。其の箇所のみ、巻末に併載しておくことにした。

 本日は年末の買い出しに彼方此方へ。

 自然食品の店で頼んでおいた食材、芋焼酎等。酒屋で日本酒、ワイン等。

 戻って、彼是と料理。

 再び、配信準備に取り掛かる―と思ったら、リブレオフィスが起動しない。彼是と試す。もう一度再インストールでどうにか解決。

 市場で買った牡蠣、エビのフライ等を頂く、さらに正月用にとホームベーカリーで餅を造る。其れを唯で貰った豆イカと大根の汁で、ちょいと味見―ナカナカの逸品―追加で、もう一枚。今日買ってきた芋焼酎と相性抜群―

 では―

 本日も執筆出来たことに感謝。

 惟神霊幸倍坐世

 最新作《女神たちの黄昏(たそがれ)》第三幕。由紀かほるベスト・セレクション第21弾。