由紀かほる「憂国記」

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此れまでも参拝の際、其の直後には度ゝ霊験あらたかであった―実際に、一昨日の昼間の参拝の最中から、体調がみるみる良好になっていくのが実感された

    皇紀弐阡八百六拾参年五月壱拾参日

 八時起床。ヨガ。

 昨日、日帰りの疲れが出るだろうと思っていたのに、午後になり体調は頗る良好―それが夕方、夜になっても続く―最近ではかなり遅い12時近くに就寝―すぐに眠りに落ちたが、朝方かなり早い時間に眼が醒める―疲労感はほぼない―夕食に食べたもののせいか等と彼是考えた―間もなく、あゝ、そうだった、神宮参拝の翌日だと気づく―

 此れまでも参拝の際、其の直後には度ゝ霊験あらたかであった―実際に、一昨日の昼間の参拝の最中から、体調がみるみる良好になっていくのが実感された―

 参拝者の中には外宮、内宮などの立木に手を宛てがっている人がいるが、あれは実は宜しくないらしい、そうだ―何も触らなくても、あの中を歩いているだけで、霊気はどんどん胎内に入ってくる―精確には胎内に淀んでいる不浄なものが、次ゝと払われて浄められていく、と云ふべきだろふ―だから心身が何時になく軽く感じられるのである―

 さらに月夜見宮で御寄進をした際のことも思い出した―毎度のことであるが、其の場で住所指名を記帳する―一昨日は住所の漢字の読み方を訊ねられた―曰く、明日のご祈祷のときに、住所と名前を読み上げるのに間違うと拙いので、と―

 何も霊験あらたかであることを予め期待している訳ではない―参拝は御祈願ではない―感謝の誠を捧げるためである―

 僅か2時間程の性急なお伊勢参りではあったが、矢張り無理をしたかいがあった訳だ―

 昨日から腰に痛みがあるが、原因は長時間、電車に坐っていたせいである―有難いことに、今日も脚は元気である―

《美人デザイナー・麗女狩り》リライトを続ける―次第にフィナーレに近づく―

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世

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