由紀かほる「憂国記」

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無事に墓参りを終える―予想通りの暑さで、車を降りて五分も経たないうちに、背中が灼けるような感じになってきた―因みに、半襦袢に綿麻の着物だった

    皇紀弐阡八百六拾弐年壱拾八月壱拾参日

 七時起床。ヨガ。

 玄米朝食。

 昨日、無事に墓参りを終える―予想通りの暑さで、車を降りて五分も経たないうちに、背中が灼けるような感じになってきた―因みに、半襦袢に綿麻の着物だった―

 夜、其の着物を洗ってみる―帰省の時に来た、有松鳴海絞りも二度目の手洗いを、前日に行った―此方はリサイクル品で、既に何度か洗濯されているののと思っていたが、今回は水と洗剤で押し洗いをするなり、茶色い汚れのようなものが出て、さらに染料の青い色もたっぷりと出てきた―案外、洗濯されていなかったのかもしれない―細い、物干し竿のようなモノがあったので、室内の冷房のない処で干した―僅か、弐時間でほぼ乾いている―厚めの襟だけが、未だ湿っていたが、其れも数時間で乾く―矢張り、服は洗濯した方が気持ち良い―

 綿麻はさらに薄いので、忽ち乾いた―入念に上下左右に引っ張っておいたが、其れでも元ゝの生地の性質か、シワが残る、と云っても、然程気になるほどではないが―こう云ふ場合にアイロンを軽く掛ける訳だな―

 何時からか、着物の素材にデニムが使われた―どれほどの需要があるのか知らない―当初、デニムと聴いてピンこなかった、寧ろ、違和感の方が勁かった―蕎麦屋へ行ったのに、ハンバーガーが出てきたような、寿司屋へ行ったのにステーキが出てきたような、そんな印象である―

 ネットで彼是見ても、唆られなかった―妙にワケーのやら、ちょいと草臥れたおっさんモデルが着ているのを見て、此れと同じにはなりなくないな、と思ったものだ―今でも其れは変らない―唯、洗える着物と云ふ観点からすると、此れは此れでアリなのだろふと思い直した―流石に真夏では厳しいが、其れ以外では用途は廣い―で、久しぶりに検索してみた―皆、既製品でサイズはM、L、LLとある―実寸サイズを見ると、なかなか微妙である―裄丈で合わせると身丈が足らないし、身丈で合わせると裄丈が長すぎる―しかも、皆、チーナ製で、洗えば縦に相当縮むらしいのだ―

 さらに身幅もまたサイズアウト―デニムは其れなりに厚みがあり、重さもあるだろふから、此の辺りは妥協できない―結果、今の処、見つからず―唯一の取柄は価格が安い点だろふか―其れでも、日本製の綿麻なら同等のモノが幾らでも見つかるし―

 ヘンリー・ミラー《ネクサス》読了。続いて、《梯子の下の微笑》を読む―かつて、弐拾代の頃、ミラーは文庫で読んだ。今回は全集を自炊したモノで読んだ―いや、今はもうファイヤーHDで自炊したモノしか読めなくなった―活字の大きさ、本の重さ、汚れ、臭い等も含めて、何時でも何処でも此れ一つで読めるのは有難ひ―

 颱風が接近中、壱拾五日、フライトはどうだろふ―

 本年も墓参り出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世 

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