由紀かほる「憂国記」

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ヘンリー・ミラー《わが愛わが彷徨》を久しぶりに読む―ミラーの長編よりは短編、そしてこうした対談はずっと明快で、愉しめた

 皇紀弐阡八百六拾参年八月壱拾八日

 五時四拾五分起床。ヨガ。

《朱い飛行船 レッド・ゼッペリン Ⅲ》リライトをひとまず終える―当初は参分冊を予定していたが、四冊になった―改めて、再読リライトをしていると、スタイルとスタンスは大きく異なるとは云え、此の作品の中に後の《聖奴の十戒》リライト版《女神たちの黄昏》の原型が透けて見えてくるのが、我ながら面白かった―

 ヘンリー・ミラー《わが愛わが彷徨》を久しぶりに読む―最初は弐拾代だったように思ふが、恐らくは《愛と笑いの夜》からの流れだったはずである―当時は《北回帰線》は読めたものの、《南回帰線》は途中で放り出したのを記憶している―其の後、手に取ったかどうかも定かではない―何れにせよ、ミラーの長編よりは短編、そしてこうした対談はずっと明快で、愉しめた―てっきり自宅の本棚に残っていると思っていたが、此の好きな本が見つからず、已むなくネットの古書店で買い直した―其のかいはあった―

 当時は然程驚かなかったが、対談相手のレベルの高さも、此のインタビューのような対談のような本のレベルの向上に大いに預かって余りある、と云えよう―

 引き続き《クレイジー・コック》なる《北回帰線》以前に書かれた長編に挑んでいる―出だしは宜しくないが、其れでも、矢張り私小説系であり、登場人物もお馴染みのメンバーがチラホラ出てきている―未だ途中だが、然程苦労しないで読み終えられるだろふ―

 有難いことにお盆過ぎてから、気温が下がって、夜などは寝やすくなってきた―

 明日から雨模様―火曜日のダッチオーブンは、厳しいらしい―

 愛用していたギターの一本を処分した―此れは此れで、大袈裟なようだが、人生の一つのターニングポイントかもしれない―少なくとも、別の道筋が顕れて、其れはどうやら一つの終焉に通じている、と云っていいだろふ―結果、此の先の進むべき未来図が明瞭になったことで、気分は非道く爽快である―

 執筆の面でも、年末辺りからペースを落として、ゆっくりと進めていこうと考えている―

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世

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