由紀かほる「憂国記」

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ゆーちゅーぶでは有名らしいニイチャンが、絶品の料理を紹介していたが―材料に味の素と見て、ひっくり返ったぜ

    皇紀弐阡八百六拾参年壱月壱拾九日

 七時起床。ヨガ。

 酵素米朝食。

 本日、午前中に荷物が届く。加湿器付きストーブをパソコンデスクの脇に置く。実はデスクの脚の先を温めるために、向い側に既に一台置いててあるのだが、其れでも寒い。道内の部屋とは気温が違う。しかも、ひと月も留守にしていたせいで、建物自体が冷え切っている。かてて加えて、極寒の東京である。本日は快晴であるのが、せめてもの慰めではあるが。

 さらに同梱しておいた米沢紬の着物に袖を通す。書斎に使っている部屋のすぐ脇は和室である。畳には矢張り此れか―

 実は四年前に引っ越した仕事場の、書斎兼寝室は元茶道の教室をしていた場所だった。畳は老朽化してフローリングに替えたが、壁天井、床の間、縁側、はすべて其の儘である。障子もだ。其処に縁があった―とまでは云わないが、不思議な巡合せではある。

《女神たちの黄昏・第五幕》もう少し時間を置いて―と思っていたが、リライトに手を着けた。

 足袋が届く。埃を被っていた津軽塗を綺麗にして履いてみる。案外、悪くない。とは云え、ナイロンの足袋で履いたことはない。此れまでは夏場、素足に引っ掛けていたのだ。果たして、坂道を下り、昇り、今日は銀行などにも寄り、買物をして、また下り昇って帰宅―と云うコースを無事踏破出来るかしらん。

 昨日のJR、スカイマークでは久しぶりに鷗外を読む。《普請中》《花子》等。何度眼であるかは不明。覚えているのは覚えているのだが、印象がまた読む度に変るのは、此方の未熟さ故だろうか。其れが小説の愉しみでもあるが。

 出掛ける。足袋に津軽塗。まずは銀行。既に紙の通帳を辞めて長いのだが、実は不都合が多いと判る。フィッシングサイトが横行して、先日も危うく引掛りそうになった。此処は矢張りアナログだろうと、通帳を造りにいったのだ。入口の受付に女性が立っていて、カードを見せたら、対応出来るが、少ゝ混んでいて、待ち時間90分―お待ちになれますか?―無理だな―午前中の早い時間だと、空いています―はあ―一応、戻ってくると云う前提で銀行を出たが、そんなに暇潰しはしてられない。近くで買物をして、其のまま帰宅した。

 さすがに脚に疲労が蓄積しているのが判る。明日以降、筋肉痛かも。下りはいいが、昇りが辛い。歩幅は普通の服の半分くらいか。多分、慣れだろう。歩き方も未だ初心者って訳だ。

 今日は11℃。昨日より4℃高い。其のせいか、寒さは少しも感じなかった。ライダー時代に来ていた長袖のアンダーシャツを着ていたせいもあるだろうが、米沢紬のアンサンブルはかなり暖かい。其れは仕事場でも実感していた。

 稀に和服の女性は見かけるが、男子はほぼ見ない。だから、其れなりに眼に着いたかもしれない。ワケー洒落たニイチャンが、スーパーのレジの近くで、珍しそうに瞠目していた。

 買ってきたキャベツ。鳥肉と何かしてみようと思って、彼是検索。ゆーちゅーぶでは有名らしいニイチャンが、絶品の料理を紹介していたが―材料に味の素と見て、ひっくり返ったぜ。

 やっぱり塩味の唐揚げにすっかな―

 本日も執筆出来たことに感謝。

 惟神霊幸倍坐世

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