由紀かほる「憂国記」

日記もどき 最新作の情報等ゝ

蕎麦屋にて初めて見たぞ―マスクをチラリと外し、水を一口飲んですぐにマスクを着ける―伝説のオミ・飲みってヤツを―其の直後、ついにマスク真理狂の真髄を観た

 皇紀弐阡八百六拾参年六月八日

 六時参拾起床。ヨガ。

 酵素米朝食。

《美人捜査官・凌辱調書》(文庫《美人特命捜査官》)再チェック一回目、原稿用紙のスタイルに修正―斜め読みをしながら、彼是と考える―本作は中編が二本で構成されているが、一本目でキャラクタアに難アリで、中身もイマひとつ―どうしようかと思っていたが、其の晩のうちにアイデアが泛ぶ―ずっと面白い作品にグレードアップ出来そうだ―と思いつつ、昨日から二本目を読んで、あまりの不出来ぶりに溜息が出る―此れを修正するとなれば、ほぼ全編をリライトしなければならないだろふ―

 一昨日、札幌にて月イチの参拝―其の後、蕎麦屋へ寄る―既に弐時を廻っていたが、客席は半分以上、埋まっている―ちょうど、此方と反対側の席に、参拾代と四拾代と思しき女性二人が坐っていた―其処で初めて見たのだ―一人がマスクをチラリと外し、水を一口飲んですぐにマスクを着けた―伝説のオミ・飲みってヤツを―

 やがて、蕎麦が運ばれてきた―どうするのか―共に、マスクを外すと、丁寧に折りたたんで食べ始めた―えっ、と思ってすぐに、なるほど!と頷いた―

 ご両人の素貌に、思わず瞠目―あゝ、そうか、そうだったのか―何故、ゾンビがマスクに執着するのか―マスクは美しき誤解を呼び覚ます最強のアイテムだったのだ―此れではマスクは手放せまい―そして、此方も頷いた―そうだ、其のままがいい、ずっとずっとずっと、マスクゾンビでいて欲しい、と―

 今回も公共交通機関や街を歩いている最中に、胸もとに痒みが出てきた―ドクダミ・チンキでどうにか対応―

 天気良し、散歩に出掛け、水天宮へ―参拝後、近くの猟場でヨモギ、スギナを収穫―帰り道、道路工事で現場の人に会釈して、脇道を通り過ぎる、其の先で車の誘導をしていた日焼けした70前後と思しきオジサン―

「今日はカッコイイねえ」

「ありがとふ!」

 笑顔で應える―今日は墨色の綿麻の長着に水色の番傘模様の帯と云ふ出立―日本が世界に誇る唯一無二の最高の民族衣装だからね―

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世