由紀かほる「憂国記」

日記もどき 最新作の情報等ゝ

文学、美術、音楽の中にあって、三島が最も苦手としていたのが、音楽である―と指摘したのは五味康佑であった―実際にバンド演奏の経験があるかないかくらいは、すぐに判ってしまうのだ

 皇紀弐阡八百六拾参年六月壱拾七日

 六時半起床。ヨガ。

 酵素米朝食。

《女医・美畜病棟》二回眼のチェックの後半に入る―《婚礼シリーズ》の一巻として、リライト版《マーシャの婚礼》のタイトルで配信予定―先日も書いた通り、物語は極めてシンプル―最後にどんでん返しがあるかと思いきや、何もない―

 今のところ、結末を変更するアイデアが二つばかりあるが、未だどうするかは未定―

三島由紀夫全集》再読記―第8巻《恋の都》中盤のヒロインの初恋の回想から、俄に物語に奥行きが出てくる―以下、ネタバレありなので注意―

 結局、後半からラストに掛けて、此の初恋の相手との再会が、此の小説の要であり、逆に云ふなら、他のダラダラと描かれるバンドメンバーやらおんな友達との交遊は、蛇足のようなものであった―

 此れは云っちゃ悪いが、作者の手抜きのようなもので、誰が此れを愉しんで読んだのか―

 文学、美術、音楽の中にあって、三島が最も苦手としていたのが、音楽である―と指摘したのは五味康佑であった―其れは、このジャズ・バンドの演奏等の描写からも垣間見える―当人が楽器をイジるなり、実際にバンド演奏の経験があるかないかくらいは、すぐに判ってしまうのだ―

 そして、初恋の相手によって、初めてヒロインの実像が泛び上ってはくる―とは云うものの、全編を通して、矢張り如何にもツクリモノと云ふ誹りは逃れまい―第7巻の長編3作でもそうだったよふに、此のヒロインも頗る美人であるらしいが、美人だ美人だと云ふ割に、少しも其れがリアルに伝わってこないのである―

 如何に秀才、天才であろふとも、体験の伴わい、唯観念によって創造された人物には、誰も共感など寄せはしないのだ― 

 愈ゝ、来週末に義理の姪の結婚式―と云ふことで、袴の履き方でも復習しておこうと、ネット検索―一度しか、試し履きをしていないので、すっかり忘れている―で、ゆーちゅーぶでK商店の動画を観て知ったのだが、角帯の〆方が違っていた―袴用の〆方があったのを知る―

 当初、つまり半年ほど前は、六月の下旬、此方は未だ暑くはないだろふから、袷のアンサンブルでもイケるだろふと思っていたが、此処数日25℃近い日が続いている―当日は不明だが、どうやら単衣の方が良さそうである―先月、お伊勢参りにゲットした夏紬の単衣が此処で役に立ちそうだ―

 フォーマルな席に紬はえぬじーらしいが、まあ、関係ねえさ、と云ふスタンスで通す予定―羽織も紋付きではない―羽織紐、足袋、草履の鼻緒は白であるから、其れで勘弁して貰ふ―因みに、草履には透明のカバーが着いていて、其処に紋が入っているのである―

 恐らく、和装は一人ではないかと想像する―文句云ふヤツがいるかどうか知らない―抑、クリスチャンでもないのに、教会と云ふのが不謹慎ではないか、等と野暮は云わないつもりだが、相手次第では云ふかもしれない―

 暑くなってきたな―スーパーに行ったら、今どきワカサギが売っていた、やや大ぶりだが、片栗と米粉で揚げてみっか―扨、風呂上がり、ヒューガルデンの時間だな―

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世