皇紀弐阡八百六拾弐年壱拾弐月弐日
五時半起床。ヨガ。
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昨日は恒例の朔日の参拝へ、朝、四時半起床―ノンアルコホール生活とともに、就寝時間が早くなり、起床も早くなっていた―毎月の朔日への準備の意味もあったが、お陰で昨日も特に眠気に見舞われることなく出掛けて、戻って来られた―
外は雪道でアイスバーン―今年の冬用に買っておいた滑りにくいブーツ、和装用のウールコート、マフラー等が早速活躍―
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行き帰りの電車の中で、ヘンリー・ミラー《冷房装置の悪夢》を読み進める―どれも面白いと云ふ訳ではないが、思わぬヒントや刺戟を与えてくれると云ふ点では、今どきの作家とは矢張り違ふのだろふ―エドガー・ヴァレーズ、懐かしい名前とぶつかって、久しぶりに作品を聴いてみる―意外なほど、面白い―
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一昨日からデスクトップPCが不良―原因はATOMでテクストを編集中、全面画面から元へ戻すのに手間取り、面倒なので、コンセントを抜くと云ふ荒業を―結果、PCの画面に不具合が生じる―ネットに繋らず、暫し格闘―途中で、マウスのノートPCを繋いで対応―
昨日の朝になると、不思議なことにネットに繋り、プラウザも開ける―処が、夕方になると、アイコンが消えたり、マウスの矢印が消えたりと新たな不具合が顕れる―夜になると、アイコンが完全に消失―
今日の朝、再び挑戦―一旦、電源を切、バイオス画面を表示してみる―一昨日から度ゝ試みたが、何故かSDDしか表示されない―其れが、ブートメニューを確認すると、他のHDDも表示されている―其処でHDDから立ち上げてみる―と、今度はしっかりと以前の画面表示に戻っていた―とは云え、尚、不安定ではある―
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年内にもう一作由紀かほるの配信を予定―一応、《白衣の堕天使》はアップデートは終了している―とは云ふものの、以前書いた通り、大幅なリライトを行いたいと云ふ気持ちも尚勁い―そんな中、別の作品をアップデート《美人課長・密室残業》―主人公のキャラをさらに掘下げて、一昨日、脱稿―所謂ノーマルな濡場の作品で、最新作の《キャビン・クルー、制服コレクション》と同系統の一作―目下、新タイトルを思案中、其の一つが《ちび刑事(デカ)・魔淫のアリア》である―
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別名義の書きかけの作品に久しぶりに手をつけてみる―どうやら先が見えてきた―年内には形になるのではないか―
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何故か此の極寒の中、観光客がズラズラと駅周辺に―帰省の指定券を買いに駅へ行くと、三つしかない自動券売機の前に長蛇、と云ふほどでもないが、其れでも壱拾人弱が並んでいる―見たら、一つがメインテナンス中で使えない―面倒なので、窓口で買って戻る―アジア系が多いが、何が愉しくてこんな僻地のサミー処へやって来るのか―インバウンドでしか生き残れない落ち目のジャパンの象徴だろふか―
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お伊勢参り備忘録・その5
「どうも帯の結び方が駄目なので、後ろがぐちゃぐちゃになってます。もう一度、締め直しませう。じゃあ、其の着物を脱いで下さい」
と店長。
「え、今、此処で?」
すぐ右には若い女子の店員さんが控え、左側はガラス張りの路面店で、往来から丸見えである―尤も、人通りは極めて少ないが―長着の下は当然ながら、半襦袢にステテコである―其の恰好になってから、サンプルの紺色の長着、恐らくは綿のモノを着せられる―
先に腰紐を締められ、其処から自前の帯を渡される。隣で、店長が自ら帯を解いて、鏡に向ふ恰好で、帯締めのレクチャーを享ける―まず二つに折るのだが、其の折り方がズレていると指摘されて、直していく―其の後も幾つか大事なポイントをアドヴァイスされ、スルスルと―戸惑いつつも、鏡に映った表情は何時になく緩んでいる―
因みに、其の日締めていったのは、自前の中では一番高い帯、と云っても弐万程度だが、店長は、
「其の帯、面白いなあ」
と其の後も二度ばかり口にしていた。実は、某京都の呉服屋のオリジナル帯で、ネットで購入したモノ、さらに其の日、着ていた長着も其の店で購入したモノである―
瞬く間に貝の口が完成、矢張り締め心地と、形がいい感じになっている。
続いて、サイズの測定だが、わざわざメジャーで測る訳ではなく、サンプルの長着を着た様子を見ながら、サイズを決めていくらしい。
「短いよりは長めが好きだと云うので、此れは一七四センチ用の長着です。どうですか、着てみた感じは」
鏡に映った姿は、全然悪くない、流石に裾が長めだが、裄もちょうどよい―さらに、初めて着たのに、着心地に違和感がないのは、前幅、後幅もいい感じだからだろふ―
「裄丈はセンチに直すと、73・7位です。此れでどうでせう?」
其の日、着ていたのが74だから、ほぼ同じ―さらに、店長の見立てで、前幅と後幅を僅かに短くする―身丈に関しては、
「一応、洗っても縮まない綿ですけど、モノによってはほんの僅かに縮むこともあり得るんで、どうしますか。其の分を考慮して、少し長めに取っておきませうか」
等と訊ねられ、うんうんと頷く。
続いて、反物を合せて貰い、色味を確認―二つ合せてみたが、
「最初の方が、貌が引き立っていいかもしれませんね」
確かに自分でもそう思い、最初に見せられた反物に決定―
其処へ、業者の人がやって来て、店長が対応することになる。此方の接客のために、もう一人、別の店員さんの名前を告げて呼び出す―其の名前で、すぐにユーチューブ動画に出ていた女子店員さんの貌が思い泛ぶ―間もなく、其の実物が登場―実際の方がず小柄で、柔らかい印象―
「ユーチューブ観てます」
と云ふと、ちょっと照れ咲い。
「北海道から来られたそうで」
「えゝ、さっき帯の結び方が駄目だって、店長に怒られちゃったんですよ」
と、店長の方を見て教えると、
「え?怒られたんですかあ」
と、苦咲い―
其の後、再び履物の噺を店長を交えて続ける。
「冬は雪なので、草履は厳しいです」
とか―
此の項続く―
本日も執筆出来たことに感謝
惟神霊幸倍坐世
最新作、既刊は此方から