由紀かほる「憂国記」

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「元気で働いて、愉しく明るく過ごして行きましょう」其れだけで、他に何も要らない

 六時弐拾分起床。ヨガもどき。

 昨日はしっかりと料理をし、しっかりと食べ、しっかりと飲み、で、しっかりと寝た―

と云いたいが、矢張り早起きしなければならず、流石に眠い。

 八時過ぎには家を出なければならない。月一のことではあるが、寧ろ慣れない分、ナカナカ。

 物書きの前は学生だった。未だ一〇代だった。其の後、ずっと物書きだから、決った時間に起きて、決った電車で通勤と云う経験が一度もない。いや、そうしたくなかったから自由業、自営業、物書きを生業としたのだった―

 等と独りごちながら、支度をして出掛ける。外はポツリポツリと雨だ。降った雪もほぼ融けてしまっている。

 此の時期としてはかなり暖かい。

 地下鉄、タクシーと乗り継いで、早目に到着。因みに、JRは強風で一部路線で電車が動かなくなって、遅れていたのだった。

 先生の家で彼是と貴重な御噺を聴かせて頂く。寿老人からの言葉も。

 朝方からのちょいとイヤな気分もすっきりとなって、S駅へ戻る。

 百貨店の最上階のレストラン街。鴨南蛮などを頂く。黙食との貼紙。さらに、喋るな、飯喰うとき以外はマスクしろなどと、ツラツラと書かれてある。

 なら、飯出すなと思いつつ、無視して身内と歓談しながら頂く。

 《稚貝》のような真似をしているせいだろう。店内ガラガラだ。

 買物に付合、地下街の野菜を購入。真冬用の滑らない靴を探すが、メンズ物はナカナカ見つからず。今はいている《オン》のスニーカーの履き心地を知ってしまうと、並の冬靴、ブーツ等では厳しい。

 駅で珈琲を買って、ちびちび飲みながら早目に帰宅する。

 何時の間にか、空は青く、海は凪に近い。気分も爽やかに。

 戻って、無農薬茶を梅干しと飲み、一休み。此れから、昨日買った鶏一羽を解体しなければならない―

 いや、其れでも今日の先生の最後の言葉、

「元気で働いて、愉しく明るく過ごして行きましょう」

 其れだけで、他に何も要らない。

 昨年の今日だった。体調不良で、近くの個人病院へ。炎症があるので、取り敢えず抗生剤を飲むことに。症状こそすぐに収まったが、一週間、其の副作用で頭が冴えず、体調も悪化した。そして。次の週の検査で、病の宣告を享けた。

 あれから丸一年経った。

 以前、読んだ本で、

臨死体験をした人は其の後の人生観がガラリと変る。また、大病を経験した人も、其れが切っ掛けとなり、生き方に対する考え方が変る場合が多い」

 とあった。書いたのドクターである。

 其のことが、今は実感としてよく判る。

 人の性格はほとんど変ることはない。変えようにも変らない。が、意識は変えることが出来る。或る切っ掛けによって、生き方も変ることがある。人生の見方其のものが変ることがある。

 誰も進んで病気等に罹りたくはない。が、罹ったものは仕方がない。其れを一つの転機、若しくは礎にして、前向きになることも可能なのだ―

 だから、先生の言葉がすべてである。

「元気で働いて、愉しく明るく過ごして行きましょう」

 本日も執筆出来たことに感謝。

 惟神霊幸倍坐世

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