皇紀弐阡八百六拾参年壱月壱拾六日
七時起床。ヨガ。
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《美囚クロニクル【聖奴の十戒】》アップデートを午前中に完了。昨日、ちょうど美咲と哲太の二人が地下へと潜入するシーンを再読。
本作の最大の見所―と自認する。
由紀かほるのスタートは、あらゆる混ざりものを排除して官能に徹した作品を描く―と云うものだった。現在も方針転換をした訳ではない。が、官能を窮めようとすればするほど、其処からはみ出していく結果になった。そして、今はあらゆるジャンルからの逸脱―を念頭に置いている。
本作の此のシーンを書いたときのことは、朧気である。雑誌スナイパーでの連載時の評価を、ほとんど耳にしなかったせいもあるだろう。初めから狙った訳ではなく、此れは執筆していく中で生まれたものである。そして、其れがもっとも望ましい形である―と思う。
過去にも《美人インストラクタア》のフィナーレで、同様の一つのカタルシスまで到達したことがあった。数多の作品の中で、此処に到達した作品は少ないが、本作は其の一つである―と自負する。
既に紙の本は絶版になって久しい。そんな両作が電子書籍と云う形であれ、こうして甦らせることが出来たことを有難く思う。
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昼前ヨガの後、買物へ。昨日から再び雪やコンコン。朝から吹雪く。其のため、普段はすぐに売切れるパン屋も、彼是と残っているらしい。車で雪道を走って向う。
続いて、自然食品の店へ。クローズド。雪に負けたのか。さらに、水道管凍結防止の電熱線を買いにホームセンターへ。ガラガラだ。其れでも、ノーマスクの客を見たせいか、例の店内放送が流れる。もういいよ。何時までやってんだ。
昨日、塩麹を着けて、素揚げにした鶏のもも肉。油が纏わり付いて失敗したヤツを出汁に、めんつゆを造る。ひやむぎで頂く。まっとうな味になった。
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午後。美容室のコから挨拶文の推敲をして欲しいとメール。弐拾分で仕上げたが、其れなりに集中するので、まー、ナカナカ。今日は執筆はしない予定だったし。
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一旦、晴れ間も覘いたが、再び雪が。此れは積もるな―すでに昏いし。
ダンボールを加工して、加湿器付きストーブを梱包していく。隙間に米沢紬のアンサンブルやら適当な衣類を詰めて―
ポークソテーを例の主婦のレシピで造るかな―
本日も執筆出来たことに感謝。
惟神霊幸倍坐世
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