由紀かほる「憂国記」

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すれ違ったカップルの、特に男子の浴衣姿の着こなしは、ちょいとばかり非道かった―胸元が開(はだ)け、裾も左右に開いてしまっている―此れは約束事の噺ではなく、其の着こなしの噺である

 皇紀弐阡八百六拾参年八月六日

 七時起床。ヨガ。

 豆ご飯朝食。

 別名義の加筆修正を終える、或はまた加筆を行ふかもしれない―此れは一つの転換点となる作品かもしれない―そう遠くない頃に、何らかの形で公にしたいと思ふ―

 今日はガクンと気温が落ちて、予報では弐拾四℃、本当だろふか―湿気があるが、昼前に雨が上り、窓を空けると、重たいが確かにヒンヤリとした風が入ってきた―此れで一息つけそうだ―

 昨日、JRの指定席を買いに駅までブラブラと―何故か浴衣姿のワケーカップルとすれ違ふこと参組―何かあるのかと思ったら、後で知ったが、浴衣祭なるものが開催されていたらしい―駅で切符を買っている処を見ると、札幌辺りから繰り出してきたのだろふか―

 和服元年、着物姿の者、特に男と出会(くわ)す事は滅多にない―今回はそう云ふ理由で、遭遇した訳(精確には浴衣)だが、妙な気分である―

 和服は彼是とコードが五月蝿くて、着物警察まで顕れるらしい―和服が敬遠される理由の、其れは一つと云われて久しい―此方も、コードを無視して、着たいように着ている―冬場はブーツにタートルネックのシャツが定番だったし―今は、其の趣味も少し変ってきてはいるのだが―とは云え、六月末の結婚式の際は袴なし、紋付きなしで出席した―だから、他人の着物姿に彼是云いたくもなし―

 と、云いつつ、昨日すれ違ったカップルの、特に男子の浴衣姿の着こなしは、ちょいとばかり非道かった―胸元が開(はだ)け、裾も左右に開いてしまっている―帯はマジックテープ式なのか、ほとんど役目を果たしていない―いや、マジックテープがダメとは云わない―此れは約束事の噺ではなく、其の着こなしの噺である―

 一時、ズボンをずり下げて、半ケツ状態のファッションが流行った―今はほとんど見ないが―其れと昨日のワケー浴衣姿とはまた別である―其れを意識的にやったのなら、未だ一つのファッションとして許容出来るかもしれない―が、あのダラシない開(はだ)けっぷりは、唯ゝ、着方を知らないための醜態であろふ―

 スーツを着ていて、ネクタイが曲がっていたら直すだろふ―ズボンのベルトが緩んでいたら、締め直すだろふ―チャックが開いていたら、直すだろふ―あの浴衣姿は、其れを放置したまま街中を歩いていたのも同然ではないか―ワケー女子の方は流石に、其処まで非道くはなかった―が、其れならば、彼氏の無様な姿を注意するなり、直すなりしてやれば宜しいのであるが―

 此処だけは着物警察の気持ちも判らないではない―勿論、此方は何も云わない―すれ違い様、ワケーのが此方をジロジロ見ていたが、此方は唯、微苦笑で通りすぎるだけである― 

 昨日はノンアルコール・デイ―一体、何時以来か覚えていない―弐年ほど前は入院後の定期検診等もあって、其の日は飲めなかった―覚えているのは、其の時くらいであるから、此の弐年近く、ほぼ毎日晩酌は欠かさなかったことになる―

 貌が黄色いから、肝臓でも悪いのか―と先日、参拝の折にさる先生から指摘された―特に自覚症状はない―確かに、寝ている間、朝方までアルコールが残っているのが感じられるが、宿酔と云ふことはほぼなかった―何より、かつてから比べれば、酒量は半分以下だし、茶色いモノはほとんど口にしなくなった―とは云ふものの、もし休肝日を設ければ、体調はより良くなり、目覚めも良くなるのではないか―

 そう思って、飲まずにおいた―確かに、今日は其の分だけ身体も頭も軽い印象である―飲まずにいるのも、何の苦痛も感じなかった―なら、飲まないでいた方がいいに決っている―

 扨、本日は無農薬野菜の農家から仕入れたトマトで造ったソースに、鶏肉とキャベツを煮込んで頂くつもりだが、果たしてワインは不要であろふか―

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世

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