皇紀弐阡八百六拾弐年四月二六日
七時起床。ヨガもどき。
酵素玄米。蜆味噌汁。藁納豆。茶殻。
《おんなキャビンクルー【魔婬】》執筆。
昨日、ようやく雪の消えた遊歩道を歩きながら、散歩がてらの買物へ。
其の途中で、ふと新たな物語が泛んでくる。既に大体の構想は出来上がっていたのだが、少し逸脱していくのも悪くない。いや、是非必要だろう。
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新潮文庫本《真夏の死》に続いて、手にしたのは三島由紀夫全集の第二巻。巻頭が《盗賊》其れに就いての感想は既に書いた。
一昨日、二巻を読了。巻末に改題があり、三島自身の其々の作品に対する批評が載っている。矢張り、《盗賊》に就いては厳しい。
全集の月報を読むと、此の作品を高く評価する批評家がいるらしいが、批評家と云う種族のレベルが之だけで知れる。
此の巻には主に二二、三歳の頃の作品が収められていて、長編は《盗賊》のみ。さらに、短編も初版に収録後、再録されていない作品が多い。其れもよく判る。そう云うレベルではないことを、三島自身が一番よく判っていたからだろう。
《真夏の死》は恐らく三島の自選だったと記憶するが、其ゝに個性があって一定の水準をクリアしているものばかりである。
作家として以上に批評家として超一流だった三島の面目躍如と云った処か。
一応、備忘録として、次の文章を載せておきたい。
《「春子」で私の狙ったものは、文學上の頽唐趣味を健全なリアリズムで処理することだったが、これは今日にいたるまで、大軆私の小説作法の基本になっている》
月報のメンバーがナカナカである。
余談を一つ。
未だ学生の頃、金がなくて本全集の端本を古本屋で少しずつ買っていた。定価二五〇〇円が一八〇〇円だった。
こう云う集め方は宜しくないのである。全三五巻。補巻も含めて、其れを一冊ずつ買い集めるのは至難の技である。
で、結局買えないものは、文庫本で読んだ。其の後、由紀かほるとなってから、単行本を古本で集めたりした。初版の趣味はないから、かなり安く手に入ったのだ、あの頃は。未だ実家にはハードカバー、箱入りの本が二〇冊以上残っている。
一〇年ほど前だろうか。全集をネットで購入した。一万八〇〇〇円だったか。値崩れしたのは、新装版が出たためである。
今、全集はすべて自炊して、SDカードに収まっている。便利至極。紙の本からの、一日も早い脱皮をお勧めする。
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仕事場のパソコンはリナックス。二月ほど前に、調子が悪くなり、HDDの一部をSSDに変えた。其のことを、此のブログにも書いた。起動が驚くほど早くなった―其処まではよかったが、何故か日によって上手く起動しない。何度か再起動を行って、ようやく画面が出てくる。
さらにパソコンを閉じる際(デスクトップ)、サスペンドを選択しても、終了しない。画面が昏くなる場合もあるが、マシンは起動し続けている。最期は強制終了しているが、使い勝手が宜しくない。
随分前から、ネットで対処方を検索しているが、ナカナカヒットしない。リナックスの最大の弱点だろう。
永遠の初心者だから、ややこしい説明(と云うより、不親切な説明)にはついていけない。
昨日も彼是試したが、ダメだった。
と、最期にデスクトップに刺したSDカード(USBのアダプター使用)を全部抜いてみた。
すると上手くいった。起動も之だと問題なく行く。
ナルホド。此の部分の設定を変えれば、治るのだろう。一ゝ、カードを抜き刺しは面倒だ。が、其の設定の変え方が―ナカナカ。今後の仮題だろう。
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本日は何時もの女子を招いて、朝買った槍烏賊の刺身。わかさぎの唐揚げ。北寄貝のクリームパスタで、一杯やろう。
本日も執筆出来たことに感謝
惟神霊幸倍坐世
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