由紀かほる「憂国記」

日記もどき 最新作の情報等ゝ

「ウチのワケーのが熱出して、友達も次ゝと―で、オレも心配になってさ。いい薬があるって云ってたけど、少し分けて貰えないだろうか」 と云ふので、イベルを10錠差し上げた

 皇紀弐阡八百六拾参年弐月壱拾弐日

 七時起床。ヨガ。

 酵素米朝食。

《ダブリン市民》再読を続ける。《母》《恩寵》《死者たち》今回は高松雄一訳で再読した。途中で、何と一頁抜けておった―日本語訳はすべて揃っているし、原文も自炊してある。だから、困りはしないが、きっと其の失われた一頁を眼にすることは今後二度とないだろう―

 昼前、知らない番号から電話が入る。先日、出たときは携帯会社からで、スマホに乗り換えませんかあ―と云ふ勧誘の電話―1月一杯なら、料金が安いと云ふ―一年後に上るが、其れでも今のガラケーとほぼ変らない云ゝ―でも3Gらしい―実は此方のガラケーは4Gなのだ―生年月日を教えてくれ―と云ふので、噺をズラして、考えてみる―と云って切った―後で、パソコンで調べると、其の番号は札付きであった― 

 今日の電話は、京都の着物屋さんからだった。昨日買った御召の羽織―表記が誤って、裄丈101糎としており、商品説明の欄では身丈が101糎となっているものの、此方が其の処を間違ってはいないか―と云ふ確認の電話であった―

 さすがに裄丈101糎の羽織となると、一般には需要はほぼないのではないか―身長が2米の人は存在するけれど、そう云ふ人は恐らくすべての衣服をオーダーで造るに違ひない―

 わざわざ御丁寧に―と云って電話を切った。

 昼は茸あんかけ冷麦。暖かいヤツ。

 非道い雪が収まる。すかさず、トンビコートで出掛ける。今日は脚を伸ばしてみる。昨日の時点で、先月体感した脚の筋肉痛が出始めてはいるものの、然程ではない。裾捌きがマシになってきたせいか―

 此方、雪道であるだけに、自然と歩幅も狭くなり、俟た歩くピッチも遅い―其のせいもあるのかもしれない―さらに、トンビコートは身丈が123糎あるので、長着の裾が少ゝ乱れようと気にならないせいもあるかもしれない―

 昨日、今日と気温はプラス。よって、道路の一部が雪が融けてグチャグチャ―其処を車がスピード出して通ると、ビシャー、ビシャー―気を着けないとイケない―運転する側も、少しゃあ配慮したら良かろうに―

 因みに、トンビコートは自宅で洗える―

 夜は水餃子に炒飯の予定が、突如、殻付き牡蠣の差入れが届く。ではアヒージョなんぞを造ることに―

 因みに、届けてくれたのは左官屋さんの奥様―以前、今の仕事場の内装をお願いしたことがある。此方とほぼ同年代。昨日もチラリと貌を見せ、

「実はウチのワケーのが熱出して、友達も次ゝと―で、オレも心配になってさ。確か、何とかって云ふ、いい薬があるって云ってたけど、少し分けて貰えないだろうか」

 と云ふので、イベルを10錠差し上げた。唯では彼是、気を使うだろうと云ふので、代金を頂いたが―其の彼が、今日になって38・5℃の発熱。今日は家族で生牡蠣を食べる予定が流れてしまい、其れが此方へ廻ってきたと云ふ寸法―

 イベルが効くといいのだが―ツー・ショット済ってのが気になるが―

 実は牡蠣も相当に免疫力アップに繋がると思ふんだけどね―

 別名義の作品。徐ゝに形が見え始める。オリジナルからかなり違ったものになるだろふ。いや、此れは新作と囚えておいた方がいいのかもしれない―

 本日も執筆出来たことに感謝。

 惟神霊幸倍坐世