皇紀弐阡八百六拾弐年弐月七日
七時起床。ヨガもどき。
玄米。小松菜、生姜、大根おろしの味噌汁。藁納豆。茶殻ふりかけ等を頂く。
《おんなキャビンクルー【魔婬】》さらに佳境は続く。
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もうすぐ新しいSNSのプラットフォームが出来るって噺。此れまでのふえーすぶくとか今、貌出してるついつたーなんかからも大量に流れるだろうって噺。其れはそうだろうなー。此れだけ偏った規制を掛けられてはねー。工作員が此れほど露骨に跋扈しててはねー。
一時覘いていたゲッターも駄目らしいので、そんときはそちら乗り換えようかな、と。今さらだけど、ついつたーの使い方を一〇〇%理解しているかと云うと、してない。そして、理解しようと云う意欲もない。基本、ついーとは大喜利だし、極一部のふぉろわーと繋っていればそれで十分だ。他では得られない情報は有難いが。
何よりも、乗り換えればすべてリセットされて、却っていいかもしれない。
先月、デスクトップのパソコンの不調で、HDDをSSDにしてOSをクリーンインストールした。ネットの記事を参考にしたわけだが、クリーンインストールのメリットとして、実は使わないソフト等をもう一回見直す切欠になる―この一文で決断したのだ。
ついつたーから乗り換えも、それと同じ感じではないか―等と、此れまでの体験からそう思っている。シガラミからも自ずとオサラバ出来よう。一度シャッフルして、ゼロからスタートも悪くはないだろう。
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昼前ヨガもどき。おっと―今日は何やら邪気が入り込んでいるなー。お祓いしなければ駄目だな。
塩拉麺を素麺で頂く。
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今日もまた天気予報を覆して、青空が廣がる。こう云うときは、脚を伸ばして買物だ。しっかり防寒して、久しぶりに米軍の五〇年代のトレンチコートを着込み、黒の鍔廣帽なんぞを被って出掛ける。昨日からの豪雪で、JRもバスも止まっちまった。ウチの隣町から千歳空港まで普段なら一時間半程度だが、実に四時に出て、着いたのが一二時だとさ。
忍耐力との勝負だなー。ケツイテーだろうなー。
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深沢七郎【極楽、まくら落とし図】
短編集で、かなり晩年の作品だが、此れは生前に同時代に買って読んだ本である。同時代にその著作のほとんどを読んだ作家は、深沢七郎以外では恐らく吉行淳之介くらいではないか。
先日、動画で昔の対談の番組を観た、と書いた。其のときの記憶も甦ったが、印象はかなり違う。春川ますみとの遣取りが、頭にあって、失礼ながら嵐山某氏のことは失念していた。実際の映像を観ても、何故此処にいるのかよく判らない。
ネットを観ていたら、嵐山某は深沢七郎のファンで、熱心にラブミー牧場に通っていたそうだ。唯、深沢七郎は其れまで親しくしていた知人を突如、何の理由もなく、出入り禁止にするので、自分もまたビクビクしていた―と書いてある。そして、実際にそうなったらしい。
【極楽】の中の短編の一つには、其れを意識したのか、深沢七郎自身がそう云う自分の性格、気性について書いている。簡単に云えば、人嫌い―と云うことらしい。
其れも何となく判る。深沢七郎のやや若いときの写真は、笑顔が多いけれど、其の眼光は只者ではない。ヒヤリとした切れ味鋭い匕首が潜んでいる―そんな印象である。
其処で深沢七郎の心境を推察してみる。
ファンだと称する者がやって来る。一般人もいれば、其れなりの著名人もいる。が、訪問された方は、
「だから?」
としか云いようがないだろう。せいぜい、本を買ってくれて有難う位の気持ちは持つだろうけれど。
それにしたって、定価一〇〇〇円だとして、紙の本なら印税は一〇〇円だ。一〇〇円くれたとしても、有難うは云うが、だからって其れ以上のことはしないだろう。
抑、ファンと称する人間は何しに逢いに来るのか?何かを期待しているのだろう。或いは何か精神の穴ボコを埋めて貰いに来るのかもしれない。が、其れを埋めるために、作家が別の何かを与えてやる義理はない。「ファンです」と云ったら、相手が歓ぶと思ったら大間違いなのだ。
ファンは勝手にイメージを創り上げ、自分の興味を満たすために、相手から見返りを恒に期待する。其の期待が叶えられている内はいいが、そうならなくなると、急にむくれたり、失望した―と云い出したり、下手をすれば、裏切られた―と糾弾したりする。トンデモなく厄介な連中なのだ。
人気商売のタレントだって、仕事のときはファンにサーヴィスをするだろう。それ自体が仕事だからな。が、プライベートのときにまで押しかけられても、それは迷惑なだけだ。 深沢七郎だってそうだったろう。ファンと称するヤカラは何をしに来るのか。貰えるものだけ貰うが、くれなければ文句を云うし、抑、彼らは深沢七郎に何を与えてくれると云うのか―
そんなのが始終家にやって来て、場合によっちゃあ、田舎だし、夜遅くなって電車もないから、泊っていったりして―何だ、旅籠屋じゃないぞ―と思うだろう。
一方的に欲しがって、相手には何も与えない。そんな「ファン」と云う種族は手に負えないものなのだ。
應えは出たようだ。
もし、今深沢七郎が生きていて、何かの縁で面識を得たとしよう。
そんときは、きっとギター一本抱えて、ラブミー牧場でエルビスの曲でも一緒に演奏して唄おうじゃないか。
陽が暮れたら、大根の一本も手土産に早ゝに引き上げよう。埼玉県は遠いのさー、ウチの実家からはね。
本日も執筆出来たことに感謝
惟神霊幸倍坐世
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